今日からTICAD(アフリカ開発会議)が始まったということもあって、今回はアフリカ関連の映画を紹介しようと思います。
レオナルド・ディカプリオがアカデミー主演男優賞を受賞した作品【ブラッド・ダイヤモンド】です。
この映画はアフリカ系の友人に「この映画はアフリカの問題のひとつをかなり忠実に表している。是非見ておくべきだ。」と強く勧められたのがきっかけで見てみました。
去年のGWあたりに映画館でも広く公開されていたものだから、CMや映画の大まかな内容は知っていたのですが、勧められるまでは、この映画をよくあるランボーやセガールなどのアクション映画のひとつとしてでしか考えていませんでした。
しかし、映画の中で起こっている悲惨な状況が実は実際にも起きているのだということを念頭に置いて見てたら、単なるアクション映画というイメージは一気に飛び、非常によく作られたドキュメンタリー風映画でもあるのだなと深く納得しました。
映画の舞台は、アフリカにあるシエラオネ共和国。そこでは、反政府軍(RUF)が欧米諸国の闇ダイヤモンド取引の人たちからダイヤモンドと引き換えに与えられた武器を使って、自分の村にいる同じ人種の一般人たちを暴力によって人々を脅かし、労働力になりそうな人を誘拐しては、ダイヤモンド堀りの強制労働をさせられていました。息子をRUFの一員として誘拐され、自分は強制労働をさせられることになり、妻と娘は捕虜になってしまったソロモンは、ある日大きなピンク色のダイヤモンドを見つけたことによって、すべてが始まります。
1.ピンクダイヤをどうしても欲しい人たちの争いと陰謀【金】
2.ダイヤモンドの裏取引の真実を追求するジャーナリスト【真実】
3.ピンクダイヤモンドを引き渡す代わりに、家族と再会する【家族】
この3つが平行して物語が進むわけですが、話を見ていくうちに、果たして本当に大切なものは何なのか。人の命とは。。等々と安っぽい表現しかできなくて申し訳ないのですが、そもそもこのようになった根本的な原因は何なのか?どうして解決されないままなのかなど、本当にいろいろと考えさせられる映画でした。
この映画の中で起こっていることが限りなく現実に起きていることに近いと聞かされていなかったら思うことのなかった怒りや悲しさ。このような非人道的な問題が今もなお続いている世界があるという事実に胸が苦しくなりました。
もうすでに見た方もいるかも知れませんが、この機会にぜひもう一度見てみてください。
ブラッド・ダイヤモンド オフィシャルHP: http://wwws.warnerbros.co.jp/blooddiamond/
他にもアフリカが舞台の映画はたくさんあります。中でもお勧めの二本を紹介します。
名もなきアフリカの地で ナチスの迫害を逃れたユダヤ人家族の女の子がケニアの地で、現地の人たちと打ち解けて育っていく心温まる話。
イン・マイ・カントリー アパルトヘイト政策の被害を調査するために設立された真実和解委員会を追うふたりのジャーナリストの物語。
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